ナマケン
・3階建ては1台の無線LANルーターで電波が届くの?
・さらに一条工務店は床暖房の影響で、無線LAN(WiFi)の電波が届きにくいと言われている
・3階建てのどこにいても同一のSSIDで無線LANを使いたい!その方法を考えているページ
賃貸マンションに住んでいた時は、一つの無線LANルーターからの電波で家中にWiFiが届くというのが当たり前の感覚でした。
ですが、2階建て以上の戸建ての場合、
- 階をまたぐと電波が届きにくい
- 一条工務店のように全館床暖房が入っていると、床暖房のパネルによってさらに電波が届きにくい
なので、戸建てならではの「ルーター構成」を考える必要が出てきます!
さらに、僕の中で絶対に実現したい(譲れない)ことは、「同じSSID(パスワード)で3階建てのどの場所からも無線LANに接続できること」です!
ナマケン
例えば、同じSSIDで無線LANを利用できないとなると、1階から3階にスマホを持って移動した時などに、ネット接続が一時的に上手くいかなくなるなど、かなり不便なことになります。
このページでは、
- 2階建て、3階建てのルーター構成を考えている
- 家の中は同じSSIDでWiFiを使いたい
ナマケン
無線LANの電波は階を超えるか?
まず「3階に置いた無線LANルーターの電波が、2階と1階にまで届くのだったら、ルーター1台置けば良いのだから悩む必要なんてないよね」
とお考えの方もいると思います。
僕も住む前は「万が一届くんじゃないか」と期待していたところもあります。
なので、3階建ての新居で、まずはルーター1台だけ設定してみて、無線LANの電波がどこまで届くかテストしてみました。
我が家の場合は、3階に情報ボックス(モデムが入っている箱)がありますので、1台目の無線LANルーターを3階に設置して、1階と2階に持っていったスマホまで電波が届くか試してみました。
その結果、
- 2階:かろうじてつながっている(WiFiアイコンの電波1本)
- 1階:完全にWiFiにつながらない、スマホが4Gに切り替わる
つまり3階建てだとルーター1台では厳しいので、やはりルーター構成をきちんと考える必要があります。
ナマケン
【情報ボックス】
2.4GHzと5GHzで違いはあるの?
WiFiに使われている電波には「2.4GHzと5GHz」の2種類の周波数帯があります。
- 5GHz:WiFi向けの電波で安定性はあるものの、壁や床などの障害物に弱いと言われている
- 2.4GHz:電波の安定性は5GHzほど強くはないですが、障害物に対しては5GHzよりも強いという特徴がある
↑で書いたテストで「両方の周波数でテストしたの?」と気になる詳しい方もいると思いますので、その点について説明します(気にならない方はスルーしてください)。
我が家で使っている無線LANルーターの設定では「5GHz優先」となっていました。
2階や1階に行って電波が届きにくくなった時に、2.4GHzへの切り替えが行われたのか?そこまではわからなかったです。
ただ、WiFiの電波は5GHzで使った方が安定するので5GHzを使いたいですよね。
2.4GHzの電波が階を超えて届くか?を期待するより、根本的な解決策を模索した方が良いのではと思います。
ナマケン
さらに、モデムが1階か3階にあって、2階にルーター親機を置けないというケースも多いですよね。
家中の通信に安定性を求めている方は、この記事の続きをぜひお読みください!
選択肢1:ブリッジモード(APモード、ローミング機能)
最初は、無線LANルーターに最初から機能として備わっている「ブリッジモード」を利用しようと考えました。
例えば3階建ての場合、同じ無線LANルーターを3台用意して、
1台目親機(ルーター機能)
|_2台目(ブリッジモード)※親機と同じSSIDとパスワードに設定
|_3台目(ブリッジモード)※親機と同じSSIDとパスワードに設定
というような構成にする方法です。
ナマケン
ここでは、AP(アクセスポイント)モード、ローミング機能も同義で話を進めていきます
ブリッジモードを使えば、2台目3台目のSSIDとパスワードを親機と同じにできるので、「3階建てのどの場所からも、同じSSID(パスワード)で無線LANに接続できる」という目的を、機能上は実現できるはずでした。
ただ、色々と調べているうちに、
- 同じSSIDにしても電波の引き継ぎが上手くいかないらしい
- 2台目、3台目を親機と同じSSIDとパスワードにする設定が難しい(自分でできるかな?)
特に「電波の引き継ぎ」について、例えば3階に親機があったとして、スマホを持ったまま2階に行った場合、「2階にある2台目の無線LANルーター(ブリッジモード)に引き継がす、3階にある親機の弱い電波をつかんだままになってしまう」というようなことが起こりがちみたいです。
本当にブリッジモードで上手くいくのか?については、いくらネットで検索しても答えは見つかりませんでした。
ナマケン
どうしてもわからなかったので、ルーター大手メーカーのコールセンターに電話して聞いみたら、やはり「ブリッジモードだと、同じSSIDでも、1台目と2台目の間で電波の引き継ぎが上手くいかない」というアドバイスをもらいました。
なので、メーカーのコールセンターでのアドバイスを信用して、一旦、ブリッジモードは諦めることにしました。
選択肢2:中継機モード
無線LANルーターには「中継機モード」という機能も付いています。
3階建ての家で中継機モードを使うとしたら、
1台目親機(ルーター機能)
|_2台目(中継機モード)※親機とは違うSSIDとパスワード
|_3台目(中継機モード)※親機とは違うSSIDとパスワード
のような感じになります。
中継機モードは「難しい設定もなく簡単に親機の電波を拡張できる」というメリットはあるのですが、残念ながら親機と同じSSIDとパスワードでは使えないようです。
ナマケン
選択肢3:メッシュWiFi
結論を書くと、3階建てのルーター構成は「メッシュWiFi」が正解でした!
メッシュ対応ルーターを購入すれば、
- 同じSSIDとパスワードで家のどこでもWiFiがつながる(難しい設定は不要)
- 3階建てなら3台でOK(1フロアに1台)
3階建ての家でメッシュ対応ルーターを使うとしたら、
1台目親機(ルーター機能)
|_2台目(メッシュ中継:CNVモード)※親機と同じSSIDとパスワードに自動設定
|_3台目(メッシュ中継:CNVモード)※親機と同じSSIDとパスワードに自動設定
のような感じになります。
デメリットは「メッシュ対応ルーターの価格が少し高い」というくらいだと思います。
ナマケン
おすすめのメッシュ対応ルーター(楽天ひかりIPv6にも対応)
我が家で選んだメッシュ対応ルーターは「WG2600HP4」です!
なぜこの機種を選んだかというと、うちのネット回線は「楽天ひかり」と契約しているのですが、楽天側から使用できるルーターを決められており、その中でメッシュ対応しているのがWG2600HP4だったからです。
ナマケン
うちは3階建てなので1フロア1台置く為に、WG2600HP4を3台購入。
料金がやや高いのがちょっと痛かったですが、10年は使えると思いますので必要経費として割り切りました!
実際、我が家で使っていますが、電波は安定していますし設定も簡単でしたし、本当にオススメのルーターです。
ナマケン
WG2600HP4はamazonでは買えない?
ネットで買うならamazonが安いし到着も早いので、amazonで買おうと思ったのですが、なぜかWG2600HP4が出品されていません。
WG2600HM4という型番が似ている商品はありますが、これはWG2600HP4から肝心のメッシュ機能をなくしたルーターとなっているので、間違っても今回の用途では購入しないようお気をつけください。
楽天やヤフーショッピングでは購入できますので、そちらで探してみてください!
ナマケン
僕が自分の家の3階建てのルーター構成を考える時に、なかなか解決策となるページに出会えなくてけっこうな時間を消費してしまいました。
このページが「一条工務店の家」や「3階建て(2階建ても)」のルーター構成で悩んでいる方の、解決策となれたら本当に嬉しいです!
※ルーター周りの専門家ではないので、細かな言葉の使い方やニュアンスは違っている点があるかもしれません。その点についてはご容赦ください
具体的な手順は一条工務店3階建てのメッシュWiFi構築編(WG2600HP4)をご覧ください!