仮想通貨野郎
新たな「信頼できるメディアの形」になるのか注目していたALISのイベントに参加してきました!
(2018年4月23(月)新宿LUMINE0)
私自身はALISのICOに参加していないのですが、ちょうど個人のブログをどこで書こうか迷ってもいるので「ALISが良さそうならそっちで!」と前から注目していました。
結論から言うと、サービス自体が普及するかどうかそこまでつかみとった人はいないと思います。
ただ、CEOの安昌浩さんのお話を聞いていて、
そのような考えに至ることができました。
この後はイベントの様子を写真とともに振り返っていきます!
開始前とオープニングでかかっていた音楽が良かった
開始15分前には着席。
LUMINE0の建物内の雰囲気も良く、さらにイベント会場にかかっていた音楽がとても良かった。
歌詞はほぼ英語でサビの部分は日本語だったので、おそらくは洋楽ではないのかなと。
あれ何という曲なんだろ?
あと開始時にCEOの安さんがおっしゃっていたが「あとであのイベント良かったよねって振り返ってもらえるようなものにしたい」という言葉どおり、終始良い雰囲気のイベントでした。
オープニング挨拶:安さん登場!
ALIS CEO安昌浩さんからのオープニング挨拶。
この後のパネルディスカッションでチラッと話されてましたがリクルート出身なんですね。
CMOの水澤さんより活動状況の振り返り
水澤さんの話で特に印象に残ったのは「オンライン、オフラインの場で自己開示を行い、活動の透明性を徹底することでコミュニティの信頼性を得た」という点です。
ICOでお金を集めるだけ集めておいて何もプロダクトを生み出さないと「スキャム(scam)」の疑いを持たれやすいので、プロダクト開発中の間に詐欺だと疑われないようにとにかく過程をオープンにする必要があったみたいですね。
基調講演:ICO絡みの法律の整理
サイバーエージェントビットコイン 卜部さん
サイバーエージェントビットコインと言えば、仮想通貨取引所事業を断念したというニュースが出たばかりなので、現時点では話せることは少ないとのことでした。
今後、サイバーエージェントが独自通貨を発行し、CA経済圏の中で色々なことができるようになると面白そうですね。
アンダーソン・毛利・友常法律事務所 河合さん
ICOやトークンについて知見のある河合弁護士。
日頃ALISともお仕事されているみたいですね。
とても参考になったのは「ICOトークンは資金決済上の仮想通貨に該当する」という点で、もしICOトークンを発行する場合は、
- 発行者自ら仮想通貨交換業者登録する必要がある
- もしくは登録仮想通貨交換業者に販売を委託する
パネルディスカッション:とにかく動いているプロダクトが出てくることが必要
パネルディスカッションは、左から、
- 藤本さん(Miss Bitcoin、株式会社グラコネ代表取締役)
- 卜部さん
- 河合さん
- 安さん
藤本さんは司会としてオープニングから参加されており、パネルディスカッションでも進行役として活躍されていました。
お題は「トークンエコノミーが日本に根付くために必要なこと」で、特に印象に残ったのは、
- 海外では規制が緩いのでICO経験者がたくさんいる、実際に動いた知見を元にさらなるコミュニケーションが生まれている
- 日本はブロックチェーンエンジニアが不足している
- とにかく動いているプロダクトが出てくることが大事
- 中央集権じゃなくてもイイんだという気付きを得られる何かが出てくること
私は特に「動いているプロダクトが出てくることが大事」という点に共感しました。
実際に利用できるトークンが出てくれば、Twitterなどからジワジワ盛り上がっていく土壌は日本においてもできていると思います。
最後は再び安さんのまとめ:コミュニティの力
最後は再びCEOの安さん。
このイベントがあった日に正式にALISのβ版が公開になりました。
その1週間前から事前登録した人だけが記事投稿できるようになっていたのですが、そこで500件以上の記事がアップされたとの報告が安さんからあり、かなり盛り上がりました!
ALISの目指すビジョン
信頼の可視化で人の繋がりをなめらかにする
社会関係資本に注目すべき時代
これまでは、
- 金銭資本
- 自己資本
トークンエコノミーは2点から成る
- 価値主義
- 自立経済圏
これから起こる構造変化
株式会社のゴールは「株主の利益」であるが、
- 従業員
- ユーザー
トークンエコノミーのゴールは「コミュニティの価値」であって、三者のゴールが一致している。
ALIS 今後のマイルストン
- 使い心地の磨き込み
- 評価ロジックの磨き込み
- トークン価値の向上
良いなと思ったのは「2番目の評価ロジックの磨き込み」のところで、ALISランク制度を設けるところです。
このランクが変動しないと新規参入者にとって厳しいサービスになってしまうので、3ヶ月ごとの評価リセットなどを考えているようです。
また「3番目のトークン価値の向上」のところでは、投げ銭機能についての解説も。
投げ銭機能については私も期待していますが、ALIS内で良記事を書いた人に投げるだけに留まらず、ALIS外のウェブメディアや店舗決済にも利用できるような拡張性を持ったサービスにすることも検討しているみたいです!
これは期待大ですね。
印象に残ったのがコミュニティの話
安さんが海外のICO経験者と話すと必ず「コミュニティとの共創」の話になるそうです。
ALISにも公式・非公式のコミュニティの存在があり、安さんも何回も感謝を言葉にしていました。
これまではサービスができてからコミュニティができるという流れだったと思いますが、ICOだとサービスができる前からコミュニティができて一緒に作り上げていく、そしてそれが成功要因になっているというのが新鮮な気づきでした。
まだ私もトークンエコノミーについて具体的に思い描けているわけではないので、ALISを通して感じ取れていけたらと思います。