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早稲田アカデミーや日能研、四谷大塚などその他大手塾に比べても、御三家への合格実績がずば抜けて高いことで知られていますよね。
- 高学年からは入室テストの問題が難しくて入れるか不安
- 低学年のうちから余裕を持って中学受験の準備をしたい
こうした理由から、低学年(小学1年生~小学2年生)からサピックスに通塾させたいとお考えのご家庭が増えています。
しかし幼い子供にとって負担がどの程度あるのか、不安に思うことも多いことでしょう。
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通塾日数や授業時間、費用について
サピックス低学年の授業は週1回ですので、学校や習い事との両立が十分可能です。
1年生
1年生は週1日(45分✕2コマ/日)というスケジュールで受講します。
算数・国語を、隔週で受講するので、「今週は算数、来週は国語」という感じになります。
息子の校舎では平日16:00~17:30の時間帯で、次のように授業が行われていました。
時間帯 | 1週目 | 2週目 |
---|---|---|
16:00~16:45 | 算数A | 国語A |
16:45~17:30 | 算数B | 国語B |
2年生
2年生は、週1日(50分✕2コマ/日)というスケジュールで受講します。
算数・国語を、隔週で受講します。
息子の校舎では平日16:20~18:00の時間帯で、次のように授業が行われていました。
時間帯 | 1週目 | 2週目 |
---|---|---|
16:20~17:10 | 算数A | 国語A |
17:10~18:00 | 算数B | 国語B |
通塾にかかる費用
費用については、別ページに詳しくまとめましたので参考になさって下さい。
授業の難易度や傾向は?
難易度は高め。とにかく考えさせられる
入室テストで一定以上の学力水準に達していることが認められないと入室できないため、難易度は相応に高いです。
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教材をご覧いただくとわかるのが、とにかく問題文が年齢に対して長く、難解であることです。
算数は問題文がかなり長く、複雑です。(下の写真は2年生の算数テキストの一部です)
まず国語の力、特に読解力をベースに、高度な思考を重ねるというパターンが見て取れます。
読書習慣があり、ある程度の読解力が身についていれば、それ以外の部分は入室後に伸ばしていけるのであまり心配し過ぎず、まずは入室テストにチャレンジしてみて下さいね。
入室テストの対策はどうする?
サピックスの入室テストを受けるには1回3,240円かかります。
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できれば1回で合格したいですよね!
我が家は息子が幼稚園年長の冬に入室テストを受け、テスト対策として、国語・算数ともに市販の七田式幼児向けドリルを活用しました。
ドリルを選ぶ際は、問題文がそこそこ長いものを、お子さんと一緒に選んでみて下さいね♪
復習重視のカリキュラム
サピックスの低学年では、授業のたびに前回学んだ内容の復習を行うのが特徴です。
次の一連の流れで繰り返し、学習することで学力の定着を図っています。
- 授業
- 自宅学習(宿題)
- 授業で復習
- 復習テスト、確認テスト
- 自宅でテスト見直し
国語の授業について
1年生、2年生ともに授業の進め方は基本的に同じで、違いは2年生から1回の授業で習得する漢字の文字数が増えることです。
授業は次の3つの要素で構成させています。
- 漢字テスト
- 前回の復習
- 新しい物語の学習
続けて使用教材と、授業の特徴について解説します。
使用する教材
デイリーサピックスと呼ばれるテキストが配布されます。
自宅学習用に毎回テーマの異なる作文用紙も配布されます。(記事後半で詳細を説明します)
デイリーサピックスの表紙には毎回「詩」が載っています。
表紙裏面は、「ピグマキッズくらぶ」というサピックスの通信教育教材の広告宣伝を兼ねているようで、その問題(難易度高め)が載っています。
主題の物語が1話載っていますが、とにかく長いです。
(このあと同じくらいのボリュームの文章が7ページほど続きます)
新しい漢字を毎回学習し、次回の国語の授業の時に漢字テストを行います。
長い文章に毎回触れられる
国語の授業では問題を解き始める前に、テキストの物語文を音読します。
この物語文が数ページにわたる長さなのです。
サピックスではとても音読を重視していて、読解力を付けるためには「とにかく音読!!」と言われます。
低学年から長文を素早く読んで内容を把握する訓練を積み重ねていけるのは、大きなアドバンテージになります。
記述問題に強くなる!討論式の指導
公立小学校の低学年の国語テストでは、質問に対応する部分の文章または語句を抜き出すタイプの問題が多いです。
これに対し、サピックスでは質問に対する答えを自分で考えて書かなければならない記述問題もよく取り扱います。
そもそも文章を書くということ自体が、低学年ではまだおぼつかないお子さんが多いので、講師がヒントを出しながら進めていくことになります。
生徒が意見を発表する討論式の授業を通じて、「自分の考えをまとめて人に伝える力」が身につくことで、記述問題にも強くなっていきます。
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それでも確実に力が付いてきたのを実感しています。
語彙力、知識が身に付く
サピックスのテキストでは、当然受験を意識しているので、ことわざや慣用句などの問題もよく出てきます。
長い問題文の中にも、様々な新しい用語が出てきて意味の説明も書いてありますので、語彙力がぐんぐん身についてきます。
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サピックスでは、この2点を重視した授業が行われています。
算数の授業について
国語と同じく、1年生と2年生の授業の進行方法はほぼ同じです。
基本的に次の2つの要素で授業が構成されています。
- 前回の復習
- 新しい単元の学習
使用する教材
デイリーサピックスという教材が配布されます。
自宅学習用に基礎力トレーニングという計算問題を中心としたドリルが月に1冊配布されます。
デイリーサピックスの表紙はカラーで子供を引きつける面白い問題が載っています。
表紙裏面は、国語教材同様に「ピグマキッズくらぶ」というサピックスの通信教育教材の広告宣伝を兼ねているようで、その問題(難易度高め)が載っています。
おなじみのキャラクターが出てきたり、ゲーム感覚でできたり、低学年の子供がわくわくするようなテキストです。
算数も復習重視!
1、2年生は授業の中で前回の復習が必ず含まれており、反復して知識を定着させ理解を深めることを重視しています。
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さりげなく植木算のような受験のエッセンスが低学年から盛り込まれてはいますが、あくまで高学年での学習の布石としての位置付けで、極端な先取り学習はしていないのが好感が持てると感じています。
図形、論理的思考を強化できる
公立小学校の教科書と比較すると、サピックスの教材は「図形(平面・立体)」「論理的思考」に関する問題の充実度が非常に高いです。
例えば図形に関して言えば、展開図から立方体を作ったり、実際に生徒が手を動かして触って体感しながら理解を深めていく指導をしてくれるため、子供達は工作感覚でとても楽しく授業を受けています。
論理的思考の問題も、低学年の教材では推理ゲームやパズル形式になっているので、子供達は「遊び」に近い感覚で取り組めています。
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宿題の内容と量
宿題の内容と量は1年生と2年生で大きく変わりません。
宿題は次の3つです。
- デイリーサピックス(国語・算数)の授業で終わらなかったところ
- 基礎力トレーニング(算数)1日1ページ
- 作文(指定テーマあり)
デイリーサピックスは授業で終わらなかったところをやって、保護者が丸付けをしたものを、次回の授業で提出します。
基礎力トレーニングは提出しなくてOK。
作文は国語の授業のときに用紙をもらい、次回の国語(2週間後)のときに提出すると、添削されたものが戻ってくるシステム。
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学習時間は1日30分~1時間程度が目安になると思います。
その他、任意の課題
夏休みにサピックスの読書感想文コンクールもあります。
これは参加は任意で、課題図書があります。
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妙にページ数が多かったため、調べてみたところ、一般的には高学年向けの本であることが発覚・・。
さすがサピックスです笑
テストとコース分け(クラス分け)
サピックスの低学年では定期的に3種類のテストがあります。
復習テスト
授業の理解度を確認するテストで、出題範囲は、直近2ヶ月分のサピックスでの学習内容が中心となっています。
復習テストによるコースの昇降はありません。
各コースごとの最上位者には表彰状が贈られます。
確認テスト
組分けテストと合わせて定期的に行われる、授業の理解度を確認するテストです。
出題範囲は、直近2ヶ月分のサピックスでの学習内容が中心となっています。
確認テストの成績上位者は1つ上のコースへ昇級となり、下位者は1つ下のコースへ降級となります。
各コースごとの最上位者には表彰状が贈られます。
組分けテスト
出題範囲の指定が無い実力テストで、新規入室希望者の入室テストも兼ねています。
このテストでの得点によってコースを決定します。
各コースの最優秀者には表彰状が授与されるほか、サピックスの同学年内の順位により、金・銀・銅メダルが授与されます。
組分けテストでの獲得点数と設定された基準点によりコース分け(クラス分け)が行われます。
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下位コースがAコース、上位コースがBコースというようにアルファベットで分けられていて、1コースの人数は10名程度と少人数です。
最初は解答欄を間違えたりしやすいですが、用紙が分かれた形式に早めに慣れられるメリットがあります。
保護者会
サピックスは低学年では年3回、保護者会があります。
授業とは別の時間帯(午前中など)に2時間程度で行われています。
内容は、だいたい以下の通りです。
- 全体的な連絡次項
- 国語、算数の各教科担当講師より、勉強の進め方や親としての心構えについて
- オススメの家庭学習のやり方の指導、質疑応答
出欠については事前に確認があり、欠席の場合は資料をあとでもらうことができます。
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わからないことは塾の担当講師に聞けば答えてくれますし、子供が定期的に持ってくる質問用紙も活用できます。
夏期講習
低学年の夏期講習については、次のリンク先ページにまとめてありますので、そちらよりご覧下さい。
まとめ
低学年は本格的な受験モードから離れた状態で、学ぶことを純粋に楽しめる時期ではないでしょうか。
受験するしないに関わらず、頭の柔らかい時期に機械的な学習ではなく、学ぶ喜びを味わいながらたくさん思考することは子供にとって素晴らしい体験になると思います。
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もし通塾を迷われているなら、ぜひ前向きに検討してみて下さいね♪