ナマケン
・我が家は新居の引き渡し日が延期になるという体験をしました
・住宅メーカー(工務店)に対して損害賠償請求できた?
・損害賠償金はいくらが相場?
我が家は新居の引き渡し日が5日前に延期になり、1ヵ月間の仮住まい生活をするという体験をしました。
新居の引渡し日が5日前に延期!住む家がなくなる状況からの仮住まい探し今回の記事では、延期によって家族が被った
- 時間的なロス
- 精神的な苦痛
- ありとあらゆる面倒さ
感情の話:仮住まいの面倒さは実費負担してもらうだけでは我慢できないのが本音
まず前提として、仮住まいに関するすべての費用は一条工務店が負担してくれました。
設計ミスで延期を起こしてしまったので、それは当たり前と言えば当たり前ですよね。
ただ、問題はここからです。
1ヶ月の仮住まい生活を送るということは、とんでもなく不便を被ることになります。
例えば、
- 仮宿探し
- 古い設備での生活、荷物が整理できない中での生活
- 二度手間、三度手間の住所変更(郵便物の受け取りが面倒)
- 周囲への説明
そして、不便な生活に費やされて無駄にしてしまった時間、労力、機会などは、報われなくて良いのでしょうか?
当事者の感情的には「実費負担だけでなく、いくらかお金でも貰わないと、気持ちの落とし所が見つからない!」というのが本音だと思います。
第三者の意見:延期の話を聞いた人は「いくらもらうべき」と言ったか?
当然ながら我が家でも一条工務店に対して、損害賠償について相談しました。
その前に、第三者の客観的な意見が聞きたくて、
ナマケン
という質問を親しい人に聞いてみたりもしました。
すると「100万円以上」という意見がとても多かったのですね。
確かに当事者の僕たち夫婦としても、100万円以上の損害賠償金だったら、納得はできないとしてもとりあえずの折り合いは付けられる金額だと思います。
ナマケン
一条工務店側は契約書どおりの回答でした
僕たち夫婦の損害賠償請求(の相談)に対して、一条工務店側としては当然ながら契約書(建築工事請負契約書)を持ち出してきます。
「第18条 履行遅延・違約金の要点」には以下のように書かれています。
遅滞日数1日につき一条工務店に支払う額の4/10,000(0.0004)?
ということは、ざっくり3千万円で計算してみると、
- 3千万円×0.0004=12,000円
- 12,000円×30日(1ヶ月分)=36万円
さらにさらに、契約書の内容をよく読むと「請負代金額工事の出来高部分と発注済みの工事材料に対する請負代金相当額を控除した額の」とありますよね。
実はこれは既に完成している部分については、最初の3千万円という額から差し引いて良いという意味なのです。
つまり、引き渡し日が延期になった原因がキッチン部分(仮に3百万円で計算)だとしたら、例えば、
- キッチン部分3百万円×0.0004=1200円
- 1200円×30日(1ヶ月分)=3万6千円
ナマケン
こうなってくると、100万円の損害賠償金をもらうとか絶望しかないですよね。
ただ、この段階になると「本当に一条工務店の対応が合っているのか?」、一般の相場を確認する必要が出てきます。
損害賠償金の相場は?
ネットで調べると「民間連合協定工事請負契約約款」というものがあり、そこに
という計算式が書かれているそうです。
その式に当てはめて計算してみると、
- 3千万円×10%×30日(1ヶ月分)/365日=24万6575円
このことから、契約書の内容と一般相場のどちらから検討してみても、どちらも100万円の損害賠償金はとてもじゃないけど無理そうです。
一条工務店の契約書通りの内容でしたら数万円、がんばって相場を引き合いに出してみても30万円以下が現実的なラインかと思います。
ナマケン
最終的にどのように決着した?
我が家の新居の引き渡し日が延期になった原因は、↓の記事にまとめているとおり、
素人目から見ても超初歩的な設計ミスのように思えたので、やはり僕たち家族(特に妻が)の怒りが収まらず、一条工務店に対して何らかの対応(修理や実費負担以外)を求めました。
その結果、、、
ナマケン
損害賠償金として現金は渡せないが、オプションなら何とかなるということでしょう。
いくらのオプションが無料になったのか?というと、100万円分はやはりとても無理なようで、大体このページで紹介してきたように一般的な相場のラインで落ち着きました。
一条工務店としても当然ながら損害賠償金の相場を把握していて、その「相場の額のオプションを無料にする」という提案だったのだと思います。
ナマケン
引き渡し日の延期というトラブルを経験したので、一条工務店のことを悪く書いているように感じられるかもしれませんが、基本的にはきちんと顧客と向き合ってくれる住宅メーカーだと思います。