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東京・日暮里にある老舗和菓子店、「羽二重団子」。
羽二重団子本店は、改装のため長らく休業となっていましたが、2019年5月18日(土)についにリニューアルOPENしました。
江戸時代の文政2年(1819年)の創業から、今年でなんと200年!
歴史ある名店とのことで、ワクワクしながら友人と二人で初訪問して来ました♪
羽二重団子本店の場所、外観
本店はどこにある?
リニューアルした羽二重団子本店は、JR日暮里駅の南口から徒歩5分の場所にあります。
JR日暮里駅の南口改札を出て右手へ進み、階段を降りてすぐ右手の道を鶯谷方面へ向かうと、真新しいビルの1階に「羽二重団子 本店」があります。
- 「エキュート日暮里店」・・日暮里駅構内
- 「HABUTAE1819 羽二重団子 日暮里駅前」・・日暮里駅前(南口)
羽二重団子本店リニューアル後の外観
大きなガラスの自動ドアと、黒い枠がシックな印象の入り口です。
王子街道と書かれた古い石柱や、由来が書かれた木製の看板など、長い歴史を感じさせるものが店舗の外に配置されています。
これらはリニューアルして近代化され過ぎないように、改装前のものをそのまま活用しているようです。
看板をよく読むと創業地の往時の様子を窺い知ることができます。
日暮里界隈は風光明媚な場所だったのですね。
石灯籠や、窓の内側に飾られた古い引き出し階段も老舗ならではですね。
店舗部分は1階のみで、2階以上はマンションとなっているようです。
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店内の様子
店内に入ってすぐ目の前に、お土産販売用のガラスケースと、レジカウンターがあり、店内右手がイートインスペースとなっています。
シンプルかつモダンな雰囲気の店内に、木製のテーブルや椅子が温かみを添えていました。
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テーブルの天板と、椅子の背もたれには、なんとお団子型に抜かれた穴がデザインされていて、これがとても可愛い!!
壁際にはカウンター席もあります。
ガラス壁越しに外を見ると、こじんまりとした坪庭があり、そこには木製の小さなお社が雨除けとともに鎮座しています。
こちらは元々、リニューアル前の羽二重団子本店の中庭に永く祀られてきた、藤稲荷大明神とのこと。
今も大切に祀られているんですね♪
注文したもの
私はメニューの中で最も定番色の強かった「羽二重団子(煎茶付き)」を、友人は「漱石セット(煎茶付き)」を注文しました。
待つこと数分ののち、お盆に載せられて待望のお団子が運ばれて参りましたーー!
羽二重団子(煎茶付き)
シンプルイズザベスト!を体現したような見た目が素敵。
日本昔話に出てきそうです♪
「羽二重団子(煎茶付き)」(税抜560円)
生醤油が塗られた焼き団子1本と、渋抜き漉し餡団子の二種に、お茶がセットになっています。
(生醤油2本、餡団子2本など組み合わせはお好みで選べるそうです♪)
生醤油の焼き団子
生醤油の美味しさがストレートに感じられる、シンプルな焼き団子です。
しかも焼き立てでちょっぴりお醤油が焦げて、何とも香ばしい!
よくある甘ーいみたらし団子を想像していたのですが、良い意味で裏切られました。
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渋抜き漉し餡団子
滑らかな漉し餡の控えめな甘さが好印象な餡団子。
お餅の部分は、焼き団子よりも餡団子の方がやや小さめで、餡と餅のバランスが絶妙でした。
最後まで美味しく食べられましたが、個人的には焼き団子の方が「他ではなかなか食べられない味」という意味でより印象的でした。
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煎茶は正直普通だったかなと思うので次回は抹茶をセットにしてリピしたいと思います!
漱石セット(煎茶付き)
友人が頼んだ「漱石セット」がこちら。
「漱石セット(煎茶付き)」(税抜630円)
漱石もなかと焼き団子1本のセットに煎茶が付いています。
漱石もなか
この「漱石もなか」、よく見ると猫の型をしている!かわいい!
眠り猫の型値をした皮の中には、しづく餡と呼ばれる餡をまとったお餅が3粒入っていて、モチモチ食感だそうです。(友人談)
しづく餡はこちら。(羽二重団子さんのHPより画像を拝借しました)
そして、「そもそも何で夏目漱石??」と思っていたところ、お盆の上から友人がこんな説明書きを発見。
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夏目漱石は台東区のお隣、文京区千駄木に住んでいたそうなので、お団子を食べに通っていたのでしょう。
メニューは他にどんなものがあるの?
羽二重団子本店のイートインのメニューは他にどんなものがあるのか、メニューを見てみましょう!
文豪ゆかりのメニュー
「文豪が好んだ一皿」という興味をそそられるページ。
正岡子規、岡倉天心、夏目漱石といったそうそうたる名前が並んでいますね!
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今回注文しなかった子規セットと天心セットをご紹介しますね。
子規セット
俳人、歌人として知られる正岡子規にちなんだ、「子規セット」(税抜1,120円)。
(画像は羽二重団子さんのホームページよりお借りしました)
こちらは焼き団子1本と餡団子が3本に、煎茶が付いています。
子規が晩年に記した生活記録である「仰臥漫録」の中で、ある日の間食として、この4本のお団子の組み合わせが記されているのだそうです。
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それにしても餡3本とは・・子規は甘党だったようですね笑
天心セット
美術運動家、思想家として高名な岡倉天心にちなんだ「天心セット」(税抜1,200円)。
(画像は羽二重団子さんのホームページよりお借りしました)
天心セットは、グラス入りの冷酒に焼き団子2本という粋なセット!
天心の長男の随筆に、羽二重団子を訪れていた旨の記述があり、天心の行き付けのお店だったことが窺えます。
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ランチにぴったりなセットもあります!
次に来た時に食べたいなと思ったのが「藤稲荷セット」(税抜1,200円)。
(画像は羽二重団子さんのホームページよりお借りしました)
稲荷寿司と巻き寿司、お吸い物、そしてデザートのミニ餡団子がセットになった藤稲荷セットは、女友達とのランチにぴったりだなと思いました。
お寿司は人形町の志乃多寿司總本店のものだそうで、まさに老舗同士のコラボメニューと言えますね♪
お土産コーナー
店内で友人と私が羽二重団子に舌鼓を打っている間、お土産コーナーにはひっきりなしにお客さんがみえました。
お団子は餡も焼き団子も、いずれも1本280円(税抜)だそうです。
羽二重団子やしづく餡は、日持ちしないため、当日中に食べられる場合にしか使えませんが、手土産にしたら絶対喜ばれそう!
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1串に2つのお団子が刺さったミニ団子は1本150円(税抜)、可愛らしいビジュアルでお子さんでも食べやすそうです。
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先ほどご紹介した漱石セットの、「漱石もなか」もあります。(こちらも日持ちは当日のみ)
(画像は羽二重団子さんのホームページよりお借りしました)
漱石のアンドロイドが来店?!
行く前に「夏目漱石のアンドロイドがいる!」という噂を聞いて、楽しみにして行ったのですが、店員さんに聞いたところ「漱石のアンドロイドがいたのはリニューアルオープンした初日のみ」とのことで、会うことはできませんでした。
帰宅後にネットで調べたらYoutubeに「漱石アンドロイドが羽二重団子本店に来店」という動画を発見!
(動画はYouTubeよりお借りしました。アップロード元:ロボットスタート株式会社)
ツイッターも調べてみたら、目が合うと「手を振ってくれた」なんてコメントもちらほら・・すごいですね。
この漱石アンドロイドは二松學舍大学が大阪大学との共同開発で造り上げたそうで、現在は二松學舍大学の特別教授として講義も行っているのだとか!
今回の羽二重団子本店への出張のように、イベントでも活躍しているそうですよ。
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漱石アンドロイドが来ることを知っていたら当日会いに行きたかったなぁ。
谷根千や繊維街と合わせて行くのがおすすめ
羽二重団子本店のある日暮里には人気の観光エリア「谷根千」もあります。
週末の谷根千エリアは、カフェや喫茶店が特に混雑するのが難点なのですが、日暮里駅を挟んで谷根千と反対方面にある羽二重団子本店はかなりの穴場ということが今回行ってみてわかりました。
谷中銀座でメンチカツを食べ歩きして昭和レトロを満喫したら、少し足を延ばして羽二重団子本店で江戸の「粋」をゆったりと感じてみてはいかがでしょうか。
また、日暮里繊維街でのお買い物後の休憩に利用するのもオススメですよ♪
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