一条工務店のグランセゾン見学、地盤調査、工場見学の感想。1ヶ月間の猛スピードで検討が進む(後編)

グランセゾンの検討

ナマケン

この記事をザックリまとめると、、
・前編(i-smart宿泊体験、お宅訪問、2×6工法NG)からの続き
グランセゾンのモデルハウスがある展示場へ行き、一気にグランセゾン派になる
・地盤調査、工場見学を経て、一条工務店と契約しました!

一条工務店の展示場見学をしてから1ヶ月間の猛スピードで検討が進む(後編)に入っていきます!

※前編はこちら:一条工務店のi-smart宿泊体験、お宅訪問の感想

前編も盛りだくさんでしたが、後編も

  • 加平展示場でグランセゾンを見学
  • 地盤調査(契約前)
  • 法人割引について
  • 厚木の工場見学
  • 一条工務店と契約
と、イベントが多くて足早に日々が過ぎ去っていきました。

前編と後編合わせて、期間的には1ヶ月とかなり猛スピードです。

前の工務店の時は勢いだけで話を進めてしまい、僕たち夫婦に知識と情報が付いてきてなくて大失敗をしましたが、今回の一条工務店ではその都度わからないことを調べて、後悔のないように検討を進めてきたつもりです。

それに一条工務店はイベントと会話を通して顧客教育もしっかりとしてくれる会社なので、僕の独学と合わせてかなり新築一戸建てについて詳しくなれました。

契約したから言うわけではないですが、一条工務店はかなり良い会社だと思います。

後編も、一条工務店を調べている方、検討中の方に参考になるようにまとめましたので参考になれば幸いです!

加平展示場でグランセゾンのデザインに衝撃を受ける

僕たち夫婦が購入した土地は、前面の道路が狭かった為に2×6工法で使うクレーン車が使えないことがわかりました。

つまり一条工務店の代名詞的なi-smartとi-Cubeが建てられず、3階建ての場合は性能の落ちるセゾンタイプ(セゾンA、F、グランセゾン)しか選べなくなってしまったのです。

ナマケン

せっかく一条工務店で建てるなら断熱・気密性能が抜群に高いi-smartが良かったのに…

と、ガッカリする中、営業担当から「2019年に新しく販売されたグランセゾンの展示場も見てみませんか?」と誘われたので、一応見てみることに。

そうしたら、

ナマケン

グランセゾンが最高すぎました!

一条工務店の営業担当いわく「これまで性能では圧倒的だったが、デザイン面でも他の大手メーカーと引けを取らなくなった」とのことで、「まさに!」です。

僕の写真がイケてないのでグランセゾンの魅力が十分に伝えきれないのが残念なのですが、撮ってきた写真を少しお見せできればと思います。

▼グランセゾンのモデルハウスに入るやいなや、ものすごい「高級感オーラ」
グランセゾンの高級感オーラ

▼特に床の幅と色味が最高すぎるんです
床が最高

▼キッチンも正直言って「どこかのバーかな」と思いました。普通の家にはオーバースペックならぬオーバーデザインです…
キッチン

▼和室の雰囲気も最高!
和室

▼書斎は有料オプションだけど素敵すぎる
書斎

一気にグランセゾンに気持ちを持っていかれる

一条工務店でi-smartを建てられず気落ちしてましたが、グランセゾンのモデルハウスを見て一気にテンションが上がりました

確かにセゾンタイプは、2×6工法で建てるi-smartとi-Cubeより断熱・気密性能はやや劣ります

Ua値(断熱性能)Q値(断熱性能)C値(気密性能)
2×6工法(i-smart)0.25 W/m2・K0.51 W/m2・K0.59 cm2/m2
在来工法(セゾン)
※推測値含む
0.36 W/m2・K0.8 W/m2・K0.61 cm2/m2

ですが、セゾンタイプでも他の工務店や住宅メーカーで建てる家より性能は圧倒的に上です。

さらに、グランセゾンなら、

  • 性能:i-smartよりは劣るが、十分に満足レベル
  • デザイン:i-smartより上、国内でもトップレベル
という性能とデザインの良いとこ取りができるという見方もできます。

我が家の場合、そもそも2×6工法(i-smart、i-Cube)の選択肢がないということもあり、ここからはグランセゾンを第一候補として検討を進めていくことになりました。

ナマケン

もしi-smartとグランセゾンの両方選べたら?ぜいたくな悩みで決めるのに困っていたと思います。

地盤調査(契約前)

地盤調査

まだ1円も払っていない契約前にも関わらず一条工務店では、コストをかけて地盤調査をしてくれます。

地盤調査は「スウェーデン式サウンディング」という、細いドリルで地下10メートルまで掘って地盤の性質を確認する試験が行われます。

土地の10メートル下まで検査する必要があるの?と思いますが、地盤調査は、

  • 軟弱地盤による建物の傾き
  • 地震が起こった時の液状化
の可能性を知る上で欠かせないものとなっています。

ドリルの摩耗について
摩耗したドリルでスウェーデン式サウンディング試験を行うと、正しい調査結果が出ません。
信頼できない地盤調査会社だと、使い古されたドリルを使ってしまうところもあるようです。

一条工務店では、そういったことを防ぐ為に、使用したドリルと一緒に写真撮影して証拠を残してくれます。

調査の日は、最初と最後だけ立ち会って一緒に確認だけします。

「地盤調査」全体の時間はけっこうかかって3~4時間ほどだったので、立ち会い時間が少なめで助かりました。

後日、見積書を受け取る段階で、合わせて「地盤調査報告書」も見せてくれます。

なぜ契約前に地盤調査をする必要があるのか?

地盤調査結果

なぜ検討段階にも関わらず、一条工務店側の費用持ちで地盤調査をしてくれるかというと、地盤改良にもしかしたらものすごい費用がかかってしまう可能性があるからです。

「可能性がある」というより、何もしないでそのまま建物を建てられる安定した土地はほとんどなく、大半の土地では何らかの改良工事が必要になってくるそうです。

ちなみに僕たち夫婦が購入した土地には、

  • べた基礎
  • 5.5メートルのソイルセメント(有機質土対応)
という2項目の補強工事が必要となり、地盤改良工事費用は約63万円でした。

もし地盤調査を契約後に行うとしたら、、、

見積書を見て金額に納得した上で契約金100万円を支払ったのに、その後に地盤調査をして地盤改良費用として60万円費用アップしたとしたらどうでしょうか?

そこで予算的に断念せざるを得ない人も出てきますよね。

契約後のコストアップはなるべくないようにとのことで、契約前に地盤調査をして、見積書の中にきちんと地盤改良費用も盛り込んでくれるのが一条工務店です。

ナマケン

一つ前の工務店では、地盤改良が必要になる可能性なんて契約前にまったく教えてくれませんでした

法人割引(法人契約特別割引)

法人割引

勤めている会社が一条工務店の提携企業である場合、法人割引として「建物本体代の2%分」の割引を受けることができます。

例えば、建物本体代が2,500万円だとしたら、その2%分の「50万円」が割引される金額です!

ナマケン

かなり大きい(助かる)金額

どの会社が一条工務店の提携企業なのかは、ネットを探してもリスト化されていないので、営業担当に直接聞いて確認しましょう!

自分から言い出さないと、営業担当も法人割引について忘れていることもあるので、必ず自分から言った方が良いです。

このあたりは一条工務店の割引の種類について、ネットで調べたことがある人とそうでない人で、少し差が付いてしまうかもしれないですね。

法人名義での購入ではない点に注意

「法人割引」というと法人名義で購入する場合の割引、と勘違いしてしまいそうになる点にも注意が必要です!

法人名義での購入ではなく、勤めている会社が一条工務店の提携企業であるかどうか?が、法人割引を利用できる条件となります。

厚木の工場見学(神奈川ハウジングテクノロジーセンター)

工場見学

契約前の最後のイベントとなったのがハウジングテクノロジーセンターと呼ばれる一条工務店の工場見学です!

  1. お泊り体験
  2. お宅訪問
  3. 工場見学
3つが一条工務店と契約する前の核となるイベントとなり、この3つを通して一条工務店が信頼できる会社なのかを検討していくことになります。

正直、僕の中では前編で紹介したお泊り体験とお宅訪問だけで「一条工務店が信頼できることがわかった」ので、工場見学は1日がかりだし行く必要はないかなとも思いました。

ですが、そんな僕でも工場見学の帰りは、「行って良かった!」という気持ちになっていました。

一条工務店の工場見学に行くべき理由は2つあります。

  1. ハズレなし大抽選会でオプション費用10万円~30万円が必ず無料になる
  2. 耐震やヒートショックなど独学では難しい知識や情報を知れた

特に「大抽選会」ですよね。
ハズレなしで、大当たりと当たりしなく、しかも大当たりと当たりの確率は僕が見た感じ半々でした!

詳細は下記にまとめますので、まずは当日のスケジュールから。

  1. 8:30 展示場集合、大型バスで出発して2時間で到着
  2. 10:30 ショールーム見学
  3. 11:25 構造模型コーナー
  4. 12:10 温熱環境実験棟(ヒートショックについて)
  5. 12:55 昼食
  6. 13:45 住まいの体験パーク
  7. 14:50 ガラス、免震、火災実験
  8. 15:40 大抽選会
  9. 16:00 バスで展示場まで18時着

8:30 展示場集合、大型バスで出発して2時間で到着

一条工務店の工場(ハウジングテクノロジーセンター)は全国に10ヶ所以上あって、営業担当からどこの工場見学に行くか案内があります。

僕たち家族の場合は厚木にある「神奈川ハウジングテクノロジーセンター」でした。

まず、当日指定された展示場に集合して、そこから大型バスに乗り込みます。

「どれくらいの人数が集まるのか?」気になってましたが、全部で4家族+各営業担当しか乗らなかったので、バスの中は混み合ってなく快適でした。

「こんな少ないのか」と思っていたら、工場に着くと他の展示場から出発した組も集まってきていて、全員で100~200人くらいはいたと思います。

子供はどうするの?
子供は工場の中に託児所があって、安全に預けられる環境が整っています。
親と一緒に工場見学している2~3歳くらいの子供も多く、預けるか預けないかは各家庭によって違いました。

うちの場合は、息子に聞くと「遊んでたい」とのことだったので託児所に預けました。半日の長丁場なので正解だったと思います。

10:30 ショールーム見学

最初のショールーム見学は、展示場見学とほぼ同じでした。

僕たち夫婦の場合、一条工務店だけで3ヶ所4回の展示場見学をした上で工場見学に来てましたので、このショールーム見学が一番なくて良かった時間だったと思います。

また第一候補であるグランセゾンも展示されておらず、ちょっと物足りなく感じました。

11:25 構造模型コーナー

構造模型コーナーでは、i-smartの床や壁の中身が見れる特別なモデルハウスの中に入ることができます。

特別なモデルハウスの中は、

  • 床暖房のパイプがどのように通っているのか
  • 断熱材がどのように設置されるか
  • 気密対策
  • 大工さんへの釘打ちなどの指示がどのようにされているか
などが可視化されています。

これまでも一条工務店の家の仕様や性能について、営業担当から説明を聞いて想像では理解していたものの、実際に目に見える形で展示されていると、より一層理解を増すことができました!

中でも「大工さんへの釘打ちなどの指示」が、木材や断熱材を見れば簡単にわかるようになっていて、なるべく現場の技量に左右されない仕組みが徹底されていたことに驚かされました。

大工さんには失礼な言い方になってしまうかもしれませんが「プラモデルを作るように家のパーツを組み立てていく」ような感じです。

一条工務店は年間1.3万件も建てているわけですから、きちんとノウハウが体系化・仕組み化されていなければ、必ず品質にバラつきが出て悪評につながります。

ネットには悪い口コミも出てますが、年間1.3万という件数を考えれば悪評は少ない方という見方をするのが正しいと個人的には思います。

この「構造模型コーナー」を見れば、一条工務店がきちんとノウハウを体系化・仕組み化しようとしているんだなという意思を感じられるはずです!

ナマケン

なるべく大工さんの技量に左右されない仕組みができているのが、一条工務店を選ぶ時の大きな安心材料なんですよね

12:10 温熱環境実験棟(ヒートショックについて)

温熱環境実験棟では、特に冬、家の中で温度差があると人間の血圧にどれくらい影響があるか?という実験を身を持って体験する場所です。

高齢者がお風呂に入る時にヒートショックで倒れてしまうニュースを目にしますよね。年間の死亡者数は交通事故の倍の数らしいです。

ヒートショックがなぜ起こるかというと、リビングなどの暖かい場所からお風呂などの寒い場所に移動すると、その寒さに対応する為に人間の血圧は上昇してしまうからです。

血圧が上昇するのは血管が縮むからなのですが、そのことによって動脈硬化になっている高齢者を中心に心筋梗塞や脳梗塞、脳出血になる可能性があるのです。

だから「お風呂の床まで暖かくなる一条工務店の全館床暖房が、ヒートショック対策に効果的」となるわけですね。

正直この体験をするまでは、全館床暖房については「快適さ」しか考えておらず、「ヒートショックなんて自分には関係ないよ」という気持ちでした。

ですが、温熱環境実験棟で暖かい場所から寒い場所に移動した時に、自分の血圧が急上昇したのを目の当たりにして、「冬に家の中から寒い場所をなくす工夫が絶対に必要!」と考えを改め直しました。

12:55 昼食

託児所に預けている子供を迎えに行って、食堂で昼食を取ります。

お弁当が用意されており、飲み物も自販機から飲み放題となっています。

お昼を食べた後は、また子供は託児所に預けて工場見学再開です!

13:45 住まいの体験パーク

住まいの体験パークでは、家の中における一条工務店の性能を知ることができます。

例えば、

  • 窓の仕様
  • 24時間換気システム(ダクト)
などです。

窓の仕様については、YKK APのショールームにあった装置と同じようなものがありました。

窓に関する知識も、断熱気密と同じように必要なので、ここで学んでおきましょう!

14:50 ガラス、免震、火災実験

工場見学としての一番最後は、

  • 地震体験
  • ガラスの強度チェック(力と火の両方)
が主になります。

地震体験はよくテレビなどで見るものと同じで、ヘルメットをかぶって震度7を体験するというものです。

ナマケン

一度やってみたかったやつ!

ガラスの強度チェックも、機械で1000キロ以上の圧力をかけて実際にガラスが割れるところまでやります。

耐震、免震については、「今の技術なら普通に建てておけば大丈夫でしょ」と正直軽く考えていたのですが、工場見学での体験を通して「信頼できる会社に耐震等級3で建ててもらわないとダメだ」と考えが変わりました。

こういった自分の独学だけで漏れがちな点を補強できたので、工場見学には来て良かったなと思いました!

でも、本当に来てよかったと思うのはこの次です!

15:40 ハズレなし大抽選会

最後に抽選会が行われる部屋に集まって大抽選会です。

抽選はハズレなしで、

  1. プレミアムギフト(大当たり)※オプション30万円相当
  2. スペシャルギフト(当たり)※オプション10万円相当
のどちらかが必ず当たるようになっています。

「大当たりの方なんて確率10%くらいでしょ」と最初は冷静に見てましたが、抽選が始まるとどう見ても「半分の人がプレミアムギフトを当てている」ことに気がつきました!

そうなると、がぜんテンションが上がります

ナマケン

ですが、我が家が当たったのはスペシャルギフトの方でした…

結果はオプション10万円相当のスペシャルギフトの方でしたが、「貰えるだけラッキー」と思って切り替えですね。

スペシャルギフトの方の内容は、

  • 親子すくすくセット
  • 御影石カウンター
  • サラウンドスピーカーセット
  • スマートローボード
  • トイレ手洗いカウンター
  • エコカラットプラス施工
  • 玄関ドアスマートキー、食器洗い乾燥機深型、電動ハニカムシェード等の中から2つ
のどれかから選べます。

「食器洗い乾燥機深型と電動ハニカムシェード」のオプションは絶対に付けようと思っていたので、これはこれで良かったなと思います!

ちなみに、もしプレミアムギフトの方が当たっていたら、キッチンの後ろにつけるカップボード(30万円相当)を付けようと思っていました。

工場見学まとめ

工場見学に行くと、

  1. 一条工務店の性能と仕様
  2. 新築一戸建てを建てる上での必須知識
の両方について理解を深められます!

マイホームは何千万円という大金を支払う買い物なので、後悔しない為の勉強として僕は絶対に行くべきだと思います!

また、ハズレなしの大抽選会があり少なくとも10万円分のオプションが当たります。

ということは日給10万円(大当たりなら30万円)です!

住宅について勉強させてくれて、しかも日給10万円以上も貰えるのですから、スケジュール調整して行く価値はありですよね。

ナマケン

そして、工場見学の帰りに「詳細な見積り書」を受け取りました

一条工務店と契約

建築工事請負契約書

うちの場合、見積書をもらってから最後に考える期間として念の為1週間おきました。

1週間の間には、

  • かなり予算オーバーしたこと
  • 太陽光発電を載せるかどうか
  • 間取りについて
などを妻と話したり、家で実現したいことを各自調べる時間としました。

最終的に、見積り金額については想定よりも高くてギリギリいっぱいのところでしたが、妻とも「一条工務店くらい信頼できる会社は他に見つけられそうにない」という意見で一致して他社は検討しないこととなりました。

ナマケン

そして1週間後に営業担当者が家に来てくれて契約となりました!

契約時には、細かな説明が1時間から1時間半ほどありますが、難しいことはなくただ話を聞くだけで終わります。

契約まで完了したら、ひとまず一条工務店との「契約前の流れは終了」です。

今後は、「契約後の流れ」として、

  • 敷地調査(現況測量)
  • 解体工事(土地に建物が残っている場合)
  • 間取り決め
などに本格的に入っていきます。

これから約1年間、家が建ち入居するまで大きなトラブルなしでたどり着けるのか?

ドキドキの連続だと思いますが、それも含めて続きを書いていきたいと思います!

一条を検討されている方は「一条工務店の工法はどっちにする?2×6工法(i-smart)と在来工法(セゾン)の違いと選び方」も参考になると思います。