4年生親子向け、サピックスのマンスリー確認テスト対策~科目別注力ポイント

4年生マンスリーテストサピックス

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ほぼ毎月あるサピックスのマンスリー確認テスト。対策について考えて行きましょう♪

サピックスでは4年生になると、マンスリー確認テスト(※以降、マンスリーテストとします)と呼ばれるテストが始まります。

マンスリーテストはほぼ毎月行われ、直近およそ1か月に学習した内容がテスト範囲となっています。

4年生からは理科・社会も加わって4科目テストになり、対策に頭を悩ませるご家庭は少なくないはずです。

時間が無くてもなるべく効率的にマンスリーテストの対策を行うために、

  • 時間確保のコツ
  • 科目別注力ポイント
などをご紹介したいと思います。

テスト範囲とスケジュールを確認しよう

4年生は、通常授業の家庭学習量も増えており、家庭学習をこなすだけで精一杯なご家庭がほとんどではないでしょうか。

とにかく時間が無い!」と感じておられることと思います。

そのため、できればテスト2週間前くらいに、以下を確認しておきましょう!

テスト範囲のテキストをまとめておこう

例えば今回のテスト範囲が以下の通りだとします。

  • デイリーサピックスNo.8~No.12
  • 算数基礎力トレーニング5月号
  • 言葉ナビ上巻P60~63、P88~95

テスト範囲のテキストを4教科分、もれなくまとめるのは小学生の子供にはなかなか難しいので、ここは保護者のがんばりどころです。

全教科のテキストと解答・解説を集めると、こんな感じになります・・・!

テキスト4科

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・・現実逃避したくなります。

そして、テキストに加えて重要なのが授業時に行っているテスト!

  • 国語デイリーチェック
  • 算数基礎力定着テスト
  • 算数デイリーチェック
こちらも解説・回答用紙を併せて、まとめておきましょう。
(理科・社会の授業内テスト(デイリーステップ)は、各テキストの裏表紙と一体化しています)

小テスト

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山のようなテキストとテストを前に、早速気が滅入ってしまったかもしれませんが大丈夫♪
ポイントを押さえた勉強方法を、記事後半で科目別に解説します。

テスト前後のスケジュールを確認

ほとんどの場合、マンスリーテストの直前(2日前くらい)まで、通常授業があり、家庭学習の提出もあります。

テスト前だからと言って、テスト勉強だけに時間を使えないので、例えば次のような方法で、テスト対策の時間を捻出するのがオススメ。

  1. テスト前の土日は勉強時間を毎日1~2時間増やす
  2. テスト前の1週間は、友達との遊び時間を1時間減らす
  3. テスト前の1週間は、30分早起きする

テスト前1週間程度で、最低8時間くらいはテスト勉強に充てられると良いと思います。

週末にやや比重を置けば、子供にとってもさほど負担感が無いはずです。

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就寝時刻はいつもと変えず、睡眠時間をしっかり確保してあげてくださいね♪
MEMO
サピックスのマンスリーテストは、教科により配点や時間が異なります。
国語:150点 50分
算数:150点 50分
理科:100点 30分
社会:100点 30分
(合計500点満点のテストです)
テスト勉強で各教科にどれだけ時間を費やすかは、配点比率の高さや、得意不得意の状況に応じて調整してくださいね。

国語:Aテキストを中心に復習

テスト前には、勉強しただけ確実に得点につながりやすい「漢字・ことわざ・語彙」などに注力するのが得策と言えます。

これらを主に扱う「国語Aテキスト」を中心に復習していきましょう!

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国語Bテキストで扱っている記述力は一朝一夕で身に付かず、平常授業での積み重ねが何より物を言う分野で、部分点を稼ぐこともできるので、テスト前は国語Bの優先度は国語Aよりも低く考えて良いと思います。

漢字は採点基準が厳しいので要注意!

サピックスでは漢字の採点基準がとても厳しいです。

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例えば下の写真で2問間違っている漢字がありますが、これもまさにサピックスの採点基準のNG例!

漢字の採点基準

テスト範囲の漢字は、必ず1文字ずつAテキストでトメ・ハネ・ハライなどを確認することが大切です。

漢字の書き方

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子供には漢字を大きな文字で書かせて、細かいところを保護者が見てあげましょう♪

国語Aの解答・解説からも出題があります!

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見落としがちなのですが、テキストだけではなく、解答・解説の文章から出題されることもありますので要注意!

サピックスの解答・解説は、保護者だけではなく、子供に向けても書かれていて、テキストには書かれていない新出の語彙が紹介されていたりもします。

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例えば下の写真も国語Aの解答・解説の一部で、語彙についてかなり詳しい解説があります。

国語A解説

こういった語彙の問題が出題されることが多いので、必ず親子で目を通してみて下さいね♪

国語Bは音読と質疑応答で対策する

先ほど記述問題(国語Bテキスト)は優先度を下げるとお伝えしましたが、テスト前に何もしないのでは心もとない場合、Bテキストを次の要領で音読されることをおすすめします。

STEP.1
まずは音読させる
1日に1話のペースで保護者の前で子供に音読をさせます。
STEP.2
読み方に問題が無いか確認
読めない言葉があるか、読み方がおかしい言葉があるかなどを確認して、あれば保護者も一緒に意味や読み方などを確認します。
STEP.3
子供に質問
問題用紙を参考にして、内容について質問をして子供に答えさせて、内容を把握しているか確認します。
物語文ならば、登場人物の行動と気持ちについて、
説明文ならば、筆者の論旨について
それぞれつかめているか質問してみてください。

算数:授業前テストを活用して!

サピックスの算数は、通常授業でもAテキストで前回の復習をするカリキュラムなので、普段の家庭学習をきちんとしていればテスト前にそう慌てる必要は無いはずです。

テストで苦手な単元をあぶり出そう

授業で行ってきたテストを活用して以下の要領で、定着度を確認して、対策を進めて行きましょう♪

下の写真にある、基礎力定着テストと、デイリーチェック(テスト範囲に対応するもの全て)を使って下さいね。

算数テスト

STEP.1
授業中に行ったテストを活用
基礎力定着テスト、デイリーチェックの裏面には同じ問題が載っているので、まずはそれを解いてみましょう。
STEP.2
間違えたところをチェック
間違えた問題について、
うっかりミス」なのか
原理原則を理解していない」のか
を保護者が見極めます。ここがすごく大切!
STEP.3
理解度が低い単元を復習
原理原則が定着していない単元に対応するテキストを出して、星★1つの基礎問題から復習します。うっかりミスの多いところは、原因を子供と考えて対策(数字を丁寧に書くなど)を一緒に考えてみてみてください。

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特に男の子は計算などでのうっかりミスが多い傾向にあるそうです。(無論、我が子も・・泣)
根気よく付き合って、少しずつ改善していきたいですね。

基礎力トレーニングももれなく!

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サピックスの算数のテストは、後半に難問が出てくるので、前半の大問1~2は確実に得点したいところ!

大問1~2は、基礎トレから出題される部分も多いので、確実におさえておきましょうね。

毎日の算数基礎力トレーニング、日によって取り組んでいないところがある場合は、テスト前に埋めておきましょう。

基礎力トレーニングの内容も、前出のテストに出てくるので、間違えたところは、基礎力トレーニングの該当箇所に戻って、類題を含めてできるようにしておくとバッチリです!

理科:デイリーステップで理解度を確認

4年生の理科は学校よりも進度がかなり早く、5年生や6年生で習うような内容(しかも学校の指導水準より難易度も当然高い)が含まれているので、お子さんによっては苦戦しやすい科目かもしれません。

各テキストについているデイリーステップを解かせて、まずは単元毎の理解度を測ってあげてください。

理科デイリーステップ

オススメの復習方法(理科)

時間が無いことを前提にしているので、効率重視です!

STEP.1
デイリーステップにチャレンジ
1日1教材で良いので、テキスト巻末のデイリーステップに挑戦します。
STEP.2
間違っているところを確認
間違っているところに対応するテキストに戻って、理解を深めます。

苦手な単元への対策

理解がイマイチだなと思う単元が出てきたとき、家庭でもできる範囲で実験や観察を取り入れて対策するのがベストだと思います。

我が家では例えば次のような実験をしてみたことがあります。

  1. 懐中電灯を太陽に見立て、太陽の位置と地面に当たる光の状態を確認
  2. ヨウ素が含まれるうがい薬と、炊いてつぶしたお米を使って、ヨウ素でんぷん反応を確認
  3. 桜の花芽と葉芽を実際に観察しに行った
  4. 夜空を見て、星座の位置などを確認した

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ただご家庭の事情で難しい場合もあると思うので、そこはテキストをうまく使って乗り切ってください!!
NHKのEテレの科学実験番組で、関連プログラムがあれば録画して見せるのも有効でした。

理科は星座の色や名前、植物の名前など、暗記物もかなり多い教科です。

赤下敷きとデイリーステップを使って親子でクイズ形式にすると、楽しく勉強ができますね♪

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漢字で書かなければならない用語は、確実に書けるようにしておきましょう!

社会:デイリーステップを活用!漢字も要確認

4年生の社会は、難易度はまだそこまで高くありません。

ただし次の2点にはそれなりに対策しないとテストでの失点に繋がります。

  1. 地名など暗記するものが多い
  2. 習っていない漢字が頻出し、書けるようになる必要がある

オススメの復習方法(社会)

社会も理科同様、効率重視のテスト対策です。

活用するのは、テキストについているデイリーステップです。

社会デイリーステップ

STEP.1
デイリーステップに挑戦
1日1テキストで良いのでテキスト巻末のデイリーステップに挑戦します。
STEP.2
間違った箇所を復習
デイリーステップで間違えたら、対応するテキストに戻って、内容を確認します。

漢字対策はしっかりと!

社会ではありとあらゆる用語に漢字が頻出します。

例えばこんな漢字が書けることが要求されますので、正直キツイです。

  • 新潟県、岐阜県、埼玉県などの都道府県名
  • 扇状地、三角州、緯度などの専門用語
  • 猪苗代湖、霞ケ浦、択捉島などの固有名詞

習っていない漢字も多いのですが、しっかり書けるようになっておきたいものです。

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新潟の「」などは、特に間違えやすくて有名(笑)
繰り返し書いて書けるようにしておきましょうね♪

白地図に書き込んで覚えよう

4年生の社会では日本の地理を中心に学習が進みますので、当然ながら位置関係をきちんと把握しておく必要があります。

対策としては、白地図への書き込みが一番!

白地図

副教材のアトラスを見ながら、テキストについている白地図に書き込んでいきます。

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山や河川、平野や盆地といった地形だけに関わらず、気候と密接に関連している海流名や、「やませ」など地域特有の風の名前なども、もれなく書き込んでおくと尚良し!

全教科共通:暗記物は親子でクイズ形式で楽しく♪

国語の言葉ナビ、理科や社会の用語など、暗記物については、子供にストレスがかからないよう、なるべく楽しんで覚えられるように工夫してあげたいところです。

我が家で子供に好評だったのは、「子供が親に問題を出す方法」でした。

出題する側に立つと、子供は「やらされている感」が減るようです(笑)

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親がなかなか答えられない場合は、子供にヒントを出してもらったりするのですが、その過程で実は子供がしっかりと意味と言葉をセットで覚えられます。

子供のがんばりを褒めてあげよう

頑張る子供

最後に、とても大切だと思うことに触れておきます。

サピックスのマンスリーテストは、与えられたテスト時間に対して、問題数が多くて問題文も長いため、小学4年生にとってはかなりの負荷がかかるテストです。

お子さんがテストを受けてきたら、まずは「お疲れ様!!よくがんばったね!!」と、テストを受けてきたことに対して、たくさん労ってあげてください。

テスト結果によって子供のコース(クラス)が昇降することがありますが、そこは子供にとって今最適なコースになっていると受け止めて、励ましてあげることでお子さんも安心するはずです。

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毎日の家庭学習に加えて、マンスリーテストの対策もすることは、親子でとても大変だと思いますが、なるべく効率良く進められるように工夫してみてくださいね♪